突然ですが、マウスって便利ですよね。
ただ便利なんですが、キーボードで作業しているときに毎回マウスまで手を伸ばすのって、地味に面倒じゃないですか?
文章を書いて…リンクを開いて…画像を差し込んで…ブラウザのタブを移動して…またキーボードに戻る。
ひとつひとつの動作は小さいものの、何度も繰り返していると作業のリズムが少〜しずつ削られていきます。
そんな「キーボードとマウスの往復」を減らすために登場したのが、Keychron Nape Proです。
Nape Proは、キーボードの横や下、分割キーボードの間に置いて使える小型トラックボールデバイス。
今回は、通常のキーボードやCornix LPといった分割キーボード、Mac内蔵キーボードと組み合わせながら、ブログ執筆・ブラウジング・画像編集で実際に使ってみました。
結論から言うと、完全に万人向けではありません。
ただしキーボード中心で作業する人にとっては、通常のマウスを完全に置き換えるというより、キーボード作業を拡張するためのリモコンみたいな存在でかなり面白い入力デバイスです。

今回レビューする製品はこちら↓
Keychron Nape Proとは


Keychron Nape Proは、Keychronとギズモード・ジャパンが共同開発したトラックボール型の入力デバイスです。
一般的なマウスのように本体を動かすのではなく、本体中央のトラックボールを指で転がしてカーソルを操作します。
CoSTORYの商品ページでは、Nape Proは「キーボードのすぐそばに置いて使う、コンパクトなトラックボール型入力デバイス」と紹介されています。
マウスのために手を大きく動かす必要がなく、キーボード作業とポインター操作をシームレスにつなぐことを狙った製品です。
また、25mmの小型トラックボール、6つのボタン、スクロールホイールを搭載しており、キーボードやノートPCの近くに置きやすいバー型のスリムなデザインが特徴です。
接続方式は、USBケーブル接続、Bluetooth接続、2.4GHzワイヤレス接続の3種類に対応しています。
Keychron Nape Proの特徴
キーボードの近くに置ける小型トラックボール


Nape Proの最大の特徴は、キーボードの近くに置きやすいサイズ感です。
一般的なトラックボールマウスは、どうしてもマウスとしての形をしています。
そのため、キーボードの横に置いて使うのが基本です。
一方、Nape Proは横長のバー型デザイン。
キーボードの横はもちろん、キーボードの下や、分割キーボードの間にも置きやすくなっています。
僕は普段、Lofree FlowやCornix LP、Mac内蔵キーボードを使っています。
特に相性が良かったのは、Cornix LPのような分割キーボードとの組み合わせ。


左右に分かれたキーボードの間にNape Proを置くと、キーボードから大きく手を離さずにカーソル操作ができます。
通常のキーボードと組み合わせる場合は、キーボードの下に置くスタイルがしっくりきました。
マウスを横に置くのではなく、キーボードの操作範囲内にポインティングデバイスを追加する感覚です。
8方向の角度切り替えに対応


Nape Proは、置く向きに合わせて操作方向を切り替えられます。
CoSTORYの商品ページでは、8方向に向きを変えて使える「OctaShift」機能が紹介されており、横置き・縦置き・斜め置きなど、使い手に合わせた柔軟な配置ができることが特徴とされています。
取扱説明書でも、角度切り替えは0°・45°・90°・135°・180°・225°・270°・315°に対応していることが確認できます。
つまり、デスク環境やキーボードの配置に合わせて、かなり自由に設置できるということ。
分割キーボードの間に置くなら縦方向。
通常キーボードの下に置くなら横方向。
右手側や左手側に置くなら斜め方向。
この自由度は、普通のトラックボールマウスにはあまりない魅力です。
Nape Proは、最初から「この形で使いなさい」と決めつけてこない感じがあります。
デスク上に置いて、自分の手の動きに合わせて位置を探っていく。
その過程も含めて、かなりガジェットらしい楽しさがあります。
6つのボタンとホイールをカスタマイズできる


Nape Proには、M1・M2ボタンのほか、ボール周辺に複数のボタンが搭載されています。
また、左右クリックやスクロールなどのマウス操作だけでなく、キーボードのキー、ショートカット、マクロなども割り当てられる仕様です。
各ボタンの設定はWebアプリの「Keychron Launcher」から行えます。
実際に設定画面を開いてみると、Nape Pro本体のイラストに対して、それぞれのボタンに何が割り当てられているかが線で表示される仕様になっていました。
左クリック、右クリック、戻る、上スクロール、下スクロール、DPIループ、8方向切り替え、ボリューム操作などが視覚的に確認できます。
こういうカスタマイズ系のデバイスって、設定画面が分かりにくいと一気に面倒になるんですが、Nape ProのKeychron Launcherはかなり直感的でした。
どのボタンが何の役割なのかが一目で分かるので、初めて触る人でも迷いにくいと思います。
僕は今回、ほぼ標準設定のまま使いました。
それでも、左右クリックや戻る、スクロール操作など、普段使いに必要な機能はひと通り使える印象です。
もちろん、マクロやショートカットを割り当てれば、さらに自分好みに育てられそうです。
標準状態でも使える。
でも、詰めればもっと化けそう。
この余白が、Nape Proの面白いところだと思います。
有線・Bluetooth・2.4GHz接続に対応


Nape Proは、USB Type-Cによる有線接続、Bluetooth、2.4GHzワイヤレス接続に対応しています。
取扱説明書でも、3つの接続モードが案内されています。Bluetoothでは「Keychron Nape Pro」として接続し、2.4GHz接続では付属レシーバーを使って接続する仕様です。
また、DPIは400 / 800 / 1600 / 3200 / 4000 DPIに切り替え可能。
取扱説明書上では、125Hz時に約50時間、1000Hz時に約40時間の使用時間が記載されています。
接続方式を選べるので、自宅では2.4GHzや有線、出先ではBluetoothといった使い分けもしやすいです。
実際に使って分かった良かったところ
分割キーボードと使うとかなり便利
Nape Proを使っていて一番しっくりきたのは、分割キーボードの真下に置くスタイルです。
僕はCornix LPと組み合わせて使いました。
左右に分かれたキーボードと三角形を結ぶ形でNape Proを配置すると、カーソル操作のために手を大きく横へ移動する必要がありません。
操作方法としては、右手の人差し指と中指・もしくは右手の親指のみでトラックボールを転がし、左手の親指で左右クリックする形が一番使いやすく感じました。
普通のマウスやトラックボールマウスは、どうしても片手をマウス側に移動させる必要があります。
でもNape Proをキーボードの下に置くと、左右の手を大きく動かさずに、指先だけで無理なくカーソル操作ができます。
これは、分割キーボードとの相性がかなり良いです。
通常キーボードでは下に置くと手の移動が少ない


通常キーボードと組み合わせる場合は、キーボードの下に置く使い方が良かったです。
キーボードの手前にNape Proを置いておくと、手を横に伸ばさずにカーソル操作ができます。
もちろん、最初は少し慣れが必要です。
普通のマウスのように手全体で動かすのではなく、指先でボールを転がすので、操作感はかなり違います。
ただ、慣れてくると「カーソルを動かすためだけに腕を動かす」ことが少なくなります。
この差は1回の操作だけだと小さいですが、ブログを書くとなるとカーソル操作は何十回、何百回と発生します。
そのたびに腕を動かさなくていいので、チリツモでかなり楽になります。
Logicool ERGO M575SPよりもキーボードに近い


僕は普段、Logicool ERGO M575SPも使っています。
M575SPもトラックボールマウスなので、本体を動かす必要がなく、通常のマウスよりもかなり楽です。
ただ、Nape Proはさらにキーボードの近くに置けます。
M575SPは「マウスとしてのトラックボール」。
Nape Proは「キーボード周辺に追加するトラックボール」。
この違いが結構大きいです。
M575SPは手を自然に乗せられるので、操作の安定感があります。
一方でNape Proは、キーボードのすぐそばに置けるぶん、腕の移動量がさらに少なくなります。
ブログ執筆やブラウジングのように、キーボード操作とカーソル操作を行ったり来たりする作業では、Nape Proの近さがかなり効いてきます。
Keychron Launcherの設定が分かりやすい


Nape Proは、Keychron Launcherからボタン割り当てを変更できます。
実際に使ってみて良かったのが、この設定画面の分かりやすさです。
画面上にはNape Pro本体のイラストが表示され、それぞれのボタンに現在どの機能が割り当てられているかを視覚的に確認できます。
今回の標準設定では、左クリック、右クリック、戻る、DPIループ、8方向切り替え、ボリューム操作、上スクロール、下スクロールなどが割り当てられていました。
下部にはキーボードのキー一覧も表示されており、任意のキーやショートカットも割り当てられます。
カスタマイズ前提のデバイスでありながら、標準状態でも割と直感的に使えるってところが、Nape Proの良いところだと思います。
カフェ作業にも持ち出しやすい


Nape Proは、カフェでの執筆作業にもよく使いました。
通常のマウスやトラックボールマウスと比べると、かなりコンパクトです。
カフェのテーブルって、意外と作業スペースが限られます。
MacBook、飲み物、スマホ、イヤホン、場合によっては外付けキーボード。
そこに普通のマウスまで置くと、机の上はもういっぱいいっぱいです。
でもNape Proなら、マウスのように本体を動かす必要がないので、狭いスペースでも使いやすいです。
ガジェットポーチにも入れやすく、外出先でも自宅に近い操作環境を持ち運べるのはかなり便利でした。
カフェや自宅外でも作業することが多い人にとって、このコンパクトさはかなり魅力だと思います。
ホワイト系・ナチュラル系デスクに馴染む


今回提供してもらったNape Proはホワイトでした。
見た目はかなりミニマルです。
プラスチック筐体ではあるものの、チープな印象は少なく、プロダクトとしての完成度は高いと感じました。
ホワイト系のデスクを組んでいる人にはかなり相性が良さそうですが、僕のデスクのようにナチュラル系の天板を使っている環境にもよく馴染みます。
もちろんガジェット感はありますが、悪目立ちしすぎません。
キーボードの近くに置いても、デスクの雰囲気を壊しにくいのは良いポイントです。
気になったところ
細かいカーソル合わせは少し難しい
Nape Proは便利ですが、細かいカーソル合わせは少し難しく感じました。
特に画像編集のように、細かい位置調整をしたい場面では、通常のマウスやLogicool ERGO M575SPの方が操作しやすいです。
これは、トラックボールのサイズやDPI設定に慣れていないことも関係しているかもしれません。
もちろん、カーソル速度を調整すればもう少し細かい操作もしやすくなる可能性はありますが、標準状態で使った限りでは、画像編集のような精密作業は通常マウスの方が向いていると感じました。
ブログ執筆やブラウジングではかなり快適ですが、細かいクリエイティブ作業まで全部Nape Proだけで完結させるのは少し慣れが必要です。
完全なマウス置き換えというより玄人向け
Nape Proは、通常マウスの完全な置き換えとして考えると、少し人を選びます。
僕の体感では、作業の8割くらいはNape Proでこなせました。
ブログ執筆、ブラウジング、軽い画像編集、リンク選択、タブ移動などはかなり快適です。
一方で、細かいカーソル合わせや画像編集の細かいドラッグ操作などは、通常マウスやLogicool ERGO M575SPを使いたくなる場面もありました。
なので、僕の中では、
8割 Nape Pro、2割 通常マウス
くらいの使い分けになりました。
完全な置き換えというより、キーボード作業時のメインポインティングデバイスとしてNape Proを使い、細かい作業では通常マウスを併用するイメージです。
Nape Proは、誰でもすぐに馴染む万能マウスというより、自分の作業環境に合わせて使い方を探っていくデバイスだと思います。
この手のガジェットが好きな人にはかなり刺さりますが、何も考えずに普通のマウス感覚で使いたい人には少しクセが強く感じるかもしれません。
Keychron Nape Proがおすすめな人
Nape Proは、以下のような人におすすめです。
- 分割キーボードを使っている人
- Lofree FlowやKeychron系など外付けキーボードを使っている人
- ブログ執筆やコーディングなど、キーボード中心の作業が多い人
- マウスまで手を伸ばす動作を減らしたい人
- カフェや出先でもコンパクトな操作環境を作りたい人
- デスク上のマウススペースを減らしたい人
- ガジェットのカスタマイズが好きな人
- ホワイト系・ナチュラル系デスクに合う入力デバイスを探している人
特に、分割キーボードユーザーにはかなり刺さると思います。
キーボードの間にポインティングデバイスを置ける気持ちよさは、普通のマウスではなかなか味わえません。
Keychron Nape Proをおすすめしにくい人
一方で、以下のような人にはあまり向かないかもしれません。
- 普通のマウスと同じ感覚で使いたい人
- 細かいカーソル操作を頻繁に行う人
- 画像編集やデザイン作業をメインにしたい人
- 設定やカスタマイズが面倒な人
- 大きめのトラックボールマウスが好きな人
- トラックボールに慣れていない人
Nape Proは、誰でもすぐに快適に使える万能マウスというより、使い方を探っていくタイプのデバイスです。
そこを面倒と感じるか、楽しいと感じるかで評価が分かれると思います。
まとめ|Keychron Nape Proはキーボード作業の拡張デバイスとして最適


Keychron Nape Proは、かなり面白いデバイスでした。
通常のマウスやトラックボールマウスと比べると、最初は少しクセがあります。
細かいカーソル合わせは少し難しく、画像編集のような精密作業では通常マウスやLogicool ERGO M575SPを使いたくなる場面もありました。
正直、完全なマウス置き換えとしては少し玄人向けだと思います。
ただ、それでもNape Proには明確な魅力があります。
キーボードの近くに置ける。
分割キーボードの間に置ける。
腕を大きく動かさず、指先だけでカーソル操作ができる。
カフェにも持ち出しやすい。
Keychron Launcherの設定も分かりやすい。
デスク上で悪目立ちしない。
このあたりは、普通のマウスにはない強みです。


僕の場合、体感では8割くらいの作業をNape Proでこなせるようになりました。
残り2割は通常マウスやM575SPを使う場面もありますが、ブログ執筆やブラウジング中心なら、Nape Proの出番はかなり多いです。
Nape Proは、マウスを置き換えるためのデバイスというより、キーボード中心の作業環境をもう一段快適にするための小さな拡張パーツです。
分割キーボードの間に置けるポインティングデバイスが欲しい。
マウスまで手を伸ばす回数を減らしたい。
カフェでもコンパクトに作業したい。
そんな人には、かなり刺さる一台だと思います。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
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