最近は音楽を聴くなら、スマートフォンとBluetoothスピーカーがあれば十分です。
ラジオだってradikoを使えば聴けますし、わざわざ専用のラジオを用意する必要性は以前より少なくなりました。
そんな中で3ヶ月ほど使い続けているのが、SANGEAN(サンジーン)の「WR-8J」です。
AM/FMラジオとBluetoothスピーカーを組み合わせた製品ですが、WR-8Jの魅力は単純に機能が多いことではありません。
木製キャビネットの質感、ダイヤルを回してラジオ局を探す操作、優しい音量感。
効率だけを考えればスマートフォンの方が便利なのに、なぜかWR-8Jを使いたくなる。
3ヶ月使っていますが、今でもかなり気に入っている製品です。
今回はそんなSANGEAN WR-8Jを、音質やラジオの受信感度、Bluetoothスピーカーとしての使い勝手まで詳しくレビューします。

今回レビューする製品はこちら↓
SANGEAN WR-8Jとは




SANGEAN WR-8Jは、AM/FMラジオとBluetoothスピーカーを一体化したコンパクトなワイヤレススピーカーです。
木製キャビネットを採用したクラシカルなデザインが特徴ですが、中身はBluetooth 5.2やUSB-C充電に対応するなど、現代的な仕様になっています。
日本国内では「ナチュラルチェリー」と「ビンテージウォールナット」の2色が販売されています。
今回使用したのは、明るい木目が特徴的なナチュラルチェリーです。
WR-8Jの主なスペック
| ラジオ | AM / FM |
| Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
| 対応コーデック | SBC |
| スピーカー | 2インチ(5cm) |
| 出力 | AM/FM:1.3W、Bluetooth:4W ※バッテリー駆動時 |
| バッテリー | 3350mAh |
| 連続再生時間 | 最大約54時間 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| ヘッドホン端子 | 3.5mm |
| サイズ | 約134 × 82 × 78.71mm |
| 重量 | 約437g |
公式仕様ではBluetooth再生時に最大約54時間の連続再生に対応しています。日本国内の公式販売ページでの価格は、執筆時点で19,470円です。
3ヶ月使った結論。WR-8Jは「音を聴く時間」そのものが楽しい


WR-8Jを3ヶ月ほど使ってきましたが、個人的にはかなり満足しています。
音質だけなら、同価格帯にはもっと迫力のあるBluetoothスピーカーもあるでしょう。
機能性だけで考えても、スマートスピーカーなどの方ができることは多いです。
それでもWR-8Jを使いたくなる理由は、
- インテリアとして置いておきたくなるデザイン
- ダイヤルでラジオ局を探す楽しさ
- デスクでも寝室でも使いやすい音量
- Bluetoothスピーカーとしても普通に使える
- バッテリー駆動なので好きな場所へ持っていける
といった部分がうまくまとまっているから。
スペックを追い求めた製品というより、音楽やラジオを聴く体験を少し豊かにしてくれる製品という表現がしっくりきます。
木製キャビネットの質感が良い。置くだけでインテリアになる


WR-8Jを使っていて、まず気に入ったのがデザインです。
今回使用しているナチュラルチェリーは、明るい色味の木製キャビネットを採用しています。
木目を生かした温かみのある見た目で、いかにも「Bluetoothスピーカー」という雰囲気がありません。
デスクに置いても、リビングに置いても、寝室に置いても馴染みます。
特に木製家具や観葉植物などを置いている部屋との相性はかなり良いと思います。
ブラック一色のガジェットが多いデスクでは、WR-8Jを置くだけで少し柔らかい雰囲気になるのも気に入っているポイントです。
また、単に木目調のデザインにしているのではなく、木製キャビネットそのものを採用しているため、実物を触ったときの質感にも高級感があります。
約2万円という価格はサイズだけを見ると少し高く感じますが、実際に使ってみると「この質感なら納得できる」と思える仕上がりでした。
コンパクトだからデスク・リビング・寝室を気軽に移動できる


サイズは約134 × 82 × 78.71mm、重量は約437g。
かなりコンパクトです。
さらにバッテリーを内蔵しているので、使うたびに電源ケーブルをつなぐ必要もありません。
昼間はデスク。
夕方はリビング。
夜は寝室。
こんな感じで、そのとき音楽を聴きたい場所へWR-8Jをそのまま持っていけます。
据え置き型スピーカーだと、一度設置すると基本的にその場所専用になりがちですが、WR-8Jは良い意味で「定位置」がありません。
使いたい場所へ連れていける。
この気軽さは、3ヶ月使って特に便利だと感じています。
中音から高音が伸びやか。ポップスとの相性が良い


音質については、低音をズンズン響かせるタイプではありません。
低音域は比較的控えめです。
その代わり、中音域から高音域が伸びやかで、人の声やボーカルが聴き取りやすい印象があります。
個人的にはクラシックなどの音の厚みや空間表現を楽しむ曲よりも、ポップスとの相性が良いと感じました。
ボーカルが前に出てきやすく、BGMとして流していても歌声が埋もれにくいです。
WR-8Jはラジオを搭載しているため、人の声に近い中音域を聴き取りやすくすることも意識したサウンドなのかもしれません。
もちろんこれは実際に聴いて感じた個人的な推測ですが、ラジオ番組を聴いたときの声の聞き取りやすさと、Bluetoothでポップスを再生したときの相性には共通するものを感じました。
最大音量は控えめ。でも、それがむしろ使いやすい


WR-8Jは最大音量にしても、ものすごく大きな音が出るスピーカーではありません。
パーティー用スピーカーのように部屋全体を爆音で満たす用途には向いていないでしょう。
ただ、3ヶ月使ってみて、この音量感はむしろメリットだと思っています。
もともと低音が強くないこともあり、音量を上げても床や壁を低音がドンドン響かせる感じがありません。
集合住宅などで使う場合も、低音が強いスピーカーより扱いやすいです。
寝室やデスクで音楽を流したり、リビングでラジオを聴いたりする用途なら十分。
大音量を出すためのスピーカーではなく、生活の中に自然に音を置くためのスピーカー。
WR-8Jのキャラクターには、この表現がよく合います。
ダイヤルを回してラジオ局を探す。このアナログ感が楽しい


WR-8Jを使っていて、想像以上に楽しかったのがラジオです。
AM/FMラジオの受信感度は比較的良好。
そして何より、物理ダイヤルを回しながら周波数を合わせていく操作が新鮮でした。
普段ならスマートフォンで検索して、聴きたい番組をタップするだけ。
WR-8Jでは、ダイヤルを少しずつ回しながら電波を探します。
便利かと言われれば、もちろんデジタル選局の方が便利です。
でも、このちょっとした手間が楽しい。
ダイヤルも軽すぎず、適度な抵抗感があります。
そのため狙ったところで止めやすく、細かなチューニングもしやすいです。
操作がアナログだからといって、使いづらいとは感じませんでした。
むしろ「ラジオを聴く」という行為そのものを楽しめる部分だと思います。
AM/FM使用時に周波数表示が光る演出もオシャレ


細かい部分ですが、かなり気に入っているのがバックライトです。
AM/FMモードでは、周波数が書かれたダイヤル部分がライトアップされます。
クラシカルなラジオデザインと暖かみのある木製キャビネットに、このライトがよく似合います。
部屋を暗くしたときの雰囲気もかなり良いです。
バックライトは明るさを調整できるため、リビングでは明るめ、就寝前は暗めといった使い分けも可能です。SANGEAN公式でも調光可能なバックライトを特徴のひとつとして挙げています。
単なる周波数表示なのですが、こういう部分まで含めてWR-8Jを使う楽しさにつながっています。
BluetoothスピーカーとしてiPhoneやMacでも使える


ラジオだけでなく、Bluetoothスピーカーとしても使用できます。
僕は主にiPhoneとMacに接続して使っています。
BluetoothはVer.5.2に対応。
ペアリングについて特に難しいところはなく、一般的なBluetoothスピーカーと同じ感覚で使用できます。
Macで動画などを見る場合は多少の遅延を感じることがありますが、個人的には許容範囲内。
音楽やラジオを聴く用途が中心であれば、ほとんど気になりません。
「レトロなラジオに見えて、普段はMacの外部スピーカーとして使える」というギャップもWR-8Jの面白いところです。
バッテリー持ちはかなり良い。1週間充電しなくても使えた
バッテリー容量は3350mAh。
公式ではBluetooth再生時に最大約54時間の連続再生に対応しています。
実際に1日4〜8時間ほど使用していましたが、それでも1週間程度は問題なく使えていました。
かなりバッテリー持ちは良いです。
毎日使っていても「最後にいつ充電したっけ?」となるくらい。
しかもUSB-Cで充電できます。
スマートフォンやほかのガジェットと充電環境を共用しやすいので、専用ACアダプターを管理する必要がないのも便利です。
バッテリー駆動、コンパクトサイズ、USB-C充電。
この3つが揃っていることで、WR-8Jはかなり自由に置き場所を変えられます。
キャンプにも持っていきたくなる。ただし防水ではないので注意
サイズとデザインを考えると、キャンプとの相性も良さそうです。
テーブルの上にWR-8Jを置いてラジオや音楽を流す。
かなり雰囲気が出ると思います。
約437gなので、車でのキャンプはもちろん、荷物に余裕があれば気軽に持ち出せるサイズです。
ただし注意したいのが、WR-8Jは防水仕様ではないこと。
公式スペックにはIPX等級などの防水性能は記載されていません。また、取扱説明書にも雨や湿気にさらさないこと、水・蒸気などを避けることが記載されています。
そのため、屋外で使うなら晴れている日に限定した方が安心。
急に雨が降ってきた場合は、すぐテントや車内へ避難させたいところです。
デザイン的にはアウトドアへ持ち出したくなるだけに、簡単な防滴性能があればさらに使いやすかったと思います。
気になったところは価格と防水性能
3ヶ月使っていて、大きな不満はほとんどありません。
ただ、購入前に知っておいた方が良いポイントは2つあります。
サイズだけを見ると約2万円は少し高い
WR-8Jの公式販売価格は、執筆時点で19,470円です。
本体サイズだけを見れば、決して安いBluetoothスピーカーではありません。
純粋に「同じ予算でできるだけ大音量・高出力なBluetoothスピーカーが欲しい」という人には、別の選択肢もあります。
一方で3ヶ月使った身としては、この価格にはかなり納得しています。
木製キャビネットの質感。
ラジオとしての操作感。
デザイン。
Bluetoothスピーカーとしての使いやすさ。
バッテリー持ち。
これらを含めた製品全体の完成度が高いからです。
「音が出れば何でもいい」という人向けではありません。
反対に、毎日目に入るものだからデザインや質感までこだわりたい人には価格差以上の魅力があると思います。
防水性能はない
もうひとつは先ほど触れた防水性能。
コンパクトで持ち出しやすい製品だからこそ、IPX4程度でも防滴性能があれば使用シーンはさらに広がったと思います。
屋外で使う場合は水濡れに注意しましょう。
SANGEAN WR-8Jはこんな人におすすめ
3ヶ月使った印象から、WR-8Jは特に以下のような人におすすめです。
- インテリアに馴染むBluetoothスピーカーが欲しい
- 木製ガジェットが好き
- 人とは少し違うスピーカーを使いたい
- AM/FMラジオも楽しみたい
- デスクや寝室でBGMを流したい
- ボーカル中心のポップスをよく聴く
- 部屋中に響くような低音は必要ない
- バッテリー持ちの良いスピーカーが欲しい
- アナログダイヤルなど、操作する楽しさも重視したい
逆に、大音量や強烈な低音を求める人にはあまり向いていません。
WR-8Jはスペック競争をするタイプのスピーカーというより、音楽を流している時間や、ラジオ局を探している時間まで含めて楽しむ製品だと思います。
まとめ|3ヶ月経っても使い続けている、お気に入りのスピーカー


SANGEAN WR-8Jを使い始めて約3ヶ月。
レビューのために数日使っただけではなく、その後もデスクやリビング、寝室へ持ち運びながら使い続けています。
これだけ長く使っていること自体が、WR-8Jへの評価を表している気がします。
木製キャビネットの質感が良く、インテリアに馴染みやすい。
中高音域が聴きやすく、ポップスやラジオとの相性も良好。
バッテリーも長持ちで、BluetoothスピーカーとしてiPhoneやMacでも使える。
そして何より、ダイヤルを回してラジオ局を探すという行為が楽しい。
最近のガジェットは便利になればなるほど、操作する工程が減っていきます。
WR-8Jはその逆で、ほんの少しだけ手間を残しています。
でも、その手間こそがこの製品の魅力です。
コンパクトでオシャレ、なおかつ人とは少し違ったスピーカーが欲しい。
そんな人には、かなりおすすめできる1台です。



今回レビューした製品はこちら↓
ではまた次の記事でお会いしましょう。
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