ChatGPT、NovelAI、Midjourney…最近は何かとAIが話題になりますよね。
そしてとうとう、スマホジンバルにも搭載される時代になりました。うーん、すげぇ。
てなわけで、今回はAIカメラが搭載された一風変わったスマホジンバル『Hohem iSteady M6 Kit』をレビューします。
AI搭載ながらなかなかコスパの良い仕上がりになっているので、ぜひチェックしてみてください。
Hohem iSteady M6 Kitのメリット・デメリット
- 26,000円とは思えぬ機能の充実度
- 最大18時間のバッテリー持ち
- OLEDのディスプレイがカッコいい
- スマホへ直接給電が可能
- 電源オン・オフの音が爆音
- 重量が551gと重い
Hohem iSteady M6 Kitのスペック
以下にHohem iSteady M6 Kitの簡単なスペックを記載します。
本体サイズ | 31.1 x 16.8 x 5.2 cm |
本体重量 | 551g |
取付可能デバイス重量 | 400g |
対応OS | iPhone / Android |
取付可能なデバイスサイズ | 58mm〜98mm |
可動範囲 | パン:360° |
バッテリー容量 | 2600mAh 7.4V / 19.24Wh |
バッテリー駆動時間 | 18時間 |
バッテリー充電時間 | 3時間 (5V 2A) |
専用アプリ | Hohem Joy(App Store / Google Play Store) |
アプリを使用するに当たって、スマートフォンの最低推奨スペックなどはありませんが、アプリをインストールするにはOSがサポートされていないとインストール出来ないため、iPhoneであればiOS 15以上、AndroidであればAndroid 12以上あれば確実だと思います。
ちなみに、アプリを使用しない場合はOSが対応していないスマートフォンでも使用できます!
Hohem iSteady M6 Kitを使用する際に、『Hohem Joy』というアプリを使用すれば、更に撮影の幅が広がります。
・撮影角度をより自由に設定できる
・手ぶれ補正がより強力なスポーツモードを使用可能
・3Dファンタジーモード、フェイストラッキングなど独自の機能を使用可能に
・ズーム調整、フォーカス距離の調整が可能
・Hohem Joyオリジナルのフィルターを使用可能
Hohem iSteady M6 Kitの実機レビュー!
では、早速Hohem iSteady M6 Kitの実機レビューに移っていきましょうか。
開封・付属品紹介
箱を開けると、早速ハードケースのご登場です。
スマホジンバルって結構持ち運びをすることが多いと思うので、頑丈なケースに入っていると壊れにくいため安心できますね。
付属品はこんな感じです。
左の画像にはAIカメラ、ジンバル用三脚、ジンバル本体で、右の画像には説明書、スマホ給電用のUSB-Cケーブル、ジンバル本体を充電するためのUSB-A to USB-Cケーブルを映しています。
説明書もバッチリ日本語に対応しているので、ありがたいですね。
ケーブル類はこんな感じ。左はスマホ給電用のUSB-Cケーブル、右はジンバル充電用のUSB-A to USB-Cケーブルです。
Hohem iSteady M6 と Hohem iSteady M6 Kitの違い
Hohem iSteady M6 と Hohem iSteady M6 Kitの違いはAIモジュールが付属しているかしていないかという点だけですが、AIモジュールは本体と別売りもされており、通常版のM6に後付けすることが可能。
取り付けることによってフェイストラッキングやフィルターをかけた際の精度が向上します。
では次に、Hohem iSteady M6 Kitの外観・デザインを見ていきましょうか。
外観・デザイン
Hohem iSteady M6 Kitの外観・デザインです。
まずは正面です。
Hohem iSteady M6 KitはメインコンソールにOLEDディスプレイを搭載しており、このディスプレイを見ることで現在ジンバルがどのモードで動作しているかを一目で確認することができます。
ディスプレイ左下のジョイスティックはジンバルの向きを調整する際にグリグリして使用し、右のブロンズ色のリングは、「T側」に動かすことでズームイン、「W」側に動かすことでズームアウトする役割を担っています。
リングの真ん中にあるボタンは撮影・録画開始ボタンです。
次に左側面です。
左側面に配置されているリングはそのまま使用するとフォーカス距離の調整、一回クリックして使用すると露出調整に切り替わります。
リング右にある『A』『B』ボタンは、それぞれタイムラプス開始・タイムラプス終了のボタンとなっています。
そして裏面です。
裏面にはトリガーが一つ配置されており、ジンバル起動時に規定の回数トリガーを引くと以下のような動作をします。
長押し | スポーツモード S |
2回押す | ジンバルの再設定(方向のリセット) |
3回押す | 逆180°パンニング回転 |
4回押す | 超広角撮影モード |
最後に右側面です。
右側面には電源ボタンと充電用のUSB-Cポートが配置されています。
ちなみに、ジンバル上部のアームにはスマホ給電用のUSB-Cポートがあります。
専用アプリ『Hohem Joy』の詳細
Hohem iSteady M6 Kitの機能をフルで使いたい場合、『Hohem Joy』を撮影するスマホにインストールする必要があります。
接続は簡単で、アプリを立ち上げる際にスマホジンバル本体の電源もオンにしておけば、以下のようにBluetooth経由でサーチし自動で接続が完了します。
以下は実際のアプリ内での画像になります。
このように専用アプリ『Hohem Joy』を使用することによって、より細かいジンバルの設定を行うことが可能です。
また、カスタマイズした設定は次回以降も自動的に適用されるため、その都度設定する手間もありません。
撮影モード変更の仕方
Hohem iSteady M6 Kitには合計4つの撮影方法があり、それぞれの機能は以下の表になります。
PF(パンフォロー)モード | ジンバルが横方向だけに回転&追従 |
PTF(パン・チルトフォロー)モード | 横軸と縦軸に動かしたときに追従 |
L(ロック)モード | 横軸、縦軸が固定される |
POV(オールフォロー)モード | 横軸、縦軸だけではなくななめの動きまで追従 |
切り替える際は、写真の『M』ボタンを押して切り替えます。
撮影はiPhone 14 Proを使用し、Hohem Joyアプリを使用しての撮影、また上記表の『POV』モードで撮影しました。
どうでしょう。さすがスマホジンバルなだけあって、手ぶれ補正がかなり効いているな〜といった印象です。
普段からVlogを撮影したり、激しく動き回る撮影環境(特にお子様とかペットなど)がある方にとってはなかなか良い製品だな〜と。
ただ、やっぱり良いところもあれば悪いところもあります。
Hohem iSteady M6 Kitのメリット・デメリット(詳細)
ではまずはデメリットから。
デメリット①:ジンバル本体がとにかく重たい
最初の方にもお伝えしましたが、Hohem iSteady M6 Kitの重量は約551gです。実際はAIモジュールも取り付けているので、ざっと570gくらいになります。
ここにさらにスマホ本体の重量が上乗せされます。僕の場合であればiPhone 14 Proなので、ざっとプラス200gです。
よって合計760gオーバーになるわけですね。これ、iPad Pro 12.9インチよりも重たいってことになります(iPad Pro 12.9インチがだいたい680g前後です)。
要するに、撮影中はiPad Pro 12.9インチとプラスなにかを片手で持っていることになるので、控えめに言ってお手々が死んでしまいそうになるんですね。
ただその分機能モリモリなので、そう考えると仕方がないことなのかもしれません…。
デメリット②:電源オン・オフの音が爆音
百聞は一見に如かず。まずは聞いてみてください。
『ボク今電源オンになったよ!!!!!!あ、オフになったよ!!!!!!!』って感じでアピールしてくれるのはとてもありがたいんですが、ちょいと音がデカすぎやしませんかね…。
外で使う際に周りの人に『なんや今の音!?』てな感じでちょっと驚かれるので、もう少し音が小さければな…と思いました。
でも、慣れてしまうと必死に電源オンかオフかを主張してくれている感じがしてちょっとかわいく思えてきます。
では、次はいくつか厳選した上でメリットについて語りますね。
メリット①:機能がとにかくてんこ盛り
Hohem iSteady M6 Kit は、26,000円という価格ながら機能モリモリといった感じに仕上がっています。
美顔フィルターや4つのジンバルモードはもちろん、AIトラッキングやフォーカス距離の調整といった、他社のスマホジンバルには搭載されていないような機能も満載です。
個人的にはフォーカス距離の調整が気に入っていて、食べ物や動植物の動画を撮る際に重宝しています。
ジンバルからスマホへ直接給電が可能
Hohem iSteady M6 Kit は2600mAhのバッテリーを搭載しており、最大18時間連続使用することができます。
さらに、ジンバル上部のUSB-Cポートを使用すれば撮影中のスマホへ直接給電することも可能です。
これ地味に便利な機能だと個人的には思っていて、スマホって撮影していると処理速度をあげようとするためバッテリーの減りが早くなるんですよね。
そこで、このUSB-Cポートを使ってスマホへ直接給電してやれば、『スマホのバッテリーがなくなって撮影を続けることができない!』って事態を防ぐことができます。
Vlogerの方なら『あー、わかるわぁ』と思っている方も少なくないはず。
Hohem iSteady M6 Kit レビューまとめ
今回はAIカメラ搭載の最新スマホジンバル、『Hohem iSteady M6 Kit』についてレビューしました。
総合的に見るとかなり良い出来で、特に価格と機能面で見ると右に出る製品は他になかなかないのではないでしょうか。
スマホに直接給電が可能だったり、バッテリーの持ちが良いであったり、ディスプレイでモード確認がしやすいなど痒いところに手が届いている製品だな〜と思いますね。
Vlogerの方やお子様やペットの動画を撮りたい方、安くても機能が充実しているスマホジンバルが欲しい方にとてもおすすめできるスマホジンバルです。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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